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LTE-M、NB-IoT、DECT NR+の組み合わせ開発キットを使用しワイヤレスIoT設計を実現(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

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No. 1916 2024. 9. 17
LTE-M、NB-IoT、DECT NR+の組み合わせ開発キットを使用しワイヤレスIoT設計を実現
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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変動電圧供給に対応したIoT機器用電源回路の製作
【LP34:電源回路編】
LTE-M、NB-IoT、DECT NR+の組み合わせ開発キットを使用しワイヤレスIoT設計を実現
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、IoT機器を長距離のワイヤレスでネットワークに接続するための規格であるLTE-MやNB-IoT、DECT NR+に対応したNordic Semiconductor社の製品について解説した記事をご紹介します。

LTE-M、NB-IoT、DECT NR+の組み合わせ開発キットを使用しワイヤレスIoT設計を実現

 携帯電話会社が提供するセルラーネットワークを利用したIoT機器向けの低電力広域ネットワーク(LPWAN)であるLTE-M(Long-Term Evolution Machine Type Communication)やNB-IoT(狭帯域IoT)は、有料ですが安定した通信が保証されます。しかし、これらに対応するIoT機器を開発するには、ハードウェアの設計に加えてプロトコルに関する知識も必要になるため簡単ではありません。

 そこで、Nordic Semiconductor社は、プロトコルのソフトウェアスタックとモデム機能を統合した事前認証済みの製品を用意することで、LTE-MやNB-IoTに対応したIoT機器の開発をサポートしています。


nRF9161 SiP

nRF9161システムインパッケージ(SiP) 【NRF9161-LACA-R】
・単価:¥5,407(税込)
・メモリ:1MBフラッシュ、256KB RAM
・セキュリティ:Arm TrustZone、Arm CryptoCell 310
・サイズ:16.0×10.5×1.04mm

 Nordic Semiconductor社が開発したnRF9161は、64MHzで動作するArm Cortex - M33を採用し、RFフロントエンドや電源管理システムなどを搭載したシステムインパッケージ(SiP)です。LTE-MとNB-IoTに加えて、DECT NR+のRFインターフェースをサポートするモデムを内蔵しています。さらに、位置追跡などのアプリケーション用にGNSSレシーバも搭載しています。

 DECT NR+は、ETSI(欧州電気通信標準化機構)が策定したDECTバンド向けの無線規格で、ITUによるIoT機器向けの規格であるIMT-2020 5Gのサブセットの要件を満たしています。DECT NR+は、DECT-2020とも呼ばれています。NRはNew Radioの略です。

 DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)は、1.9GHz帯を使用するデジタルコードレス電話の規格で、主に欧州やオーストラリア、南米、アジア諸国で使用されています。DECT NR+は、このDECTバンドをIoT機器に利用しようというもので、ライセンスが不要で使用することができます。DECTバンドは、日本ではPHSが使用していた周波数ですが、現在はデジタルコードレス電話用に1893.5MHz~1906.1MHz間の5波が許可されています。

 DECT NR+は、メッシュ、スター、ポイントツーポイントの3つのネットワークトポロジをサポートし、単一ネットワーク内で100万台の端末への同時接続が可能です。


nRF9161-DK

nRF9161開発キット【NRF9161-DK】
・単価:¥19,371(税込)

 Nordic Semiconductor社は、nRF9161 SiPの評価と開発用にnRF9161-DK開発キットを用意しています。nRF9161-DKは、LTE-M、NB-IoT、DECT NR+専用のアンテナを備えており、GNSS用のパッチアンテナも搭載しています。Arduino Uno Rev3と互換性があり、Wi-Fi位置を特定できるシールドなどを接続できます。

 統合開発環境としてnRF Connect SDKが用意され、プログラミングとデバッグはオンボードのSEGGER J-Linkで行うことができます。キットには、無料のデータがプリロードされたSIMカードが同梱されています。

 【アプリケーションラボ】では、LTE-MやNB-IoT、DECT NR+の概要とそれぞれのメリット/デメリットなどについて解説した後、nRF9161 SiPを用いてRF設計を簡略化する方法やソフトウェア設計の課題などについて詳しく紹介しています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
【マルツの技術情報】
マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします
変動電圧供給に対応したIoT機器用電源回路の製作 【LP34:電源回路編】

 回転している物体からワイヤレス給電により電力が供給されます。その電源電圧は変動しており、一旦EDLC に蓄電されます。昇降圧電源回路により、IoT回路(センシング+送信無線)基板へ5[V]の電圧を供給する回路を製作しました。

資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。
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