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LEO衛星アプリケーション用宇宙グレードコネクタの選択 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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「LEO衛星アプリケーション用宇宙グレードコネクタの選択」 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介) |
「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、宇宙という過酷な環境を周回する人工衛星に使用される部品に求められる仕様とそれに対応するコネクタについて解説した記事をご紹介します。 ■LEO衛星アプリケーション用宇宙グレードコネクタの選択 最近では、民間企業や大学などでも人工衛星を製作して打ち上げることができるようになってきました。大きさが10cm立方の衛星なら100万円程度で製作が可能ということです。 人工衛星は、高度や周期、軌道の傾斜角などで分類できますが、高度で分類すると低軌道衛星(LEO:Low Earth Orbit)、中軌道衛星(MEO:Medium Earth Orbit)、高軌道衛星(HEO:High Earth Orbit)に分けられます。 LEOは高度が地表から2,000km以下の距離で地球を周回する衛星で、ほとんどの衛星はLEOです。MEOは、高度2,000kmから対地同期軌道までの距離を周回する衛星で、通信衛星やGPS衛星などがあります。対地同期軌道とは、静止衛星となる距離の軌道で赤道からの高度が35,786㎞です。HEOは対地同期軌道よりも高い位置で周回する衛星で、静止衛星も含まれます。 LEOの空間は深宇宙ほど過酷ではありませんが、人工衛星に使用する部品はアウトガスや放射線、腐食、極端な温度、振動などに耐えなければなりません。アウトガスとは、樹脂など非金属の材料が熱や真空にさらされたときに放出されるガスです。真空中では圧力差が非常に大きくなるため、閉じ込められていたガスが放出されます。アウトガスは、部品に亀裂やひび割れを起こす可能性があり、カメラなどのセンサにもダメージを与えます。 アウトガスの試験法には、米国航空宇宙局(NASA)が推奨しているASTM E595があります。真空下で加熱前後の質量損失比(Total Mass Loss:TML)が1%以下、再凝縮物質量比(Collected Volatile Condensable Material:CVCM)が0.1%以下という基準が設けられています。 また、NASAはロケットや人工衛星に使用する部品に対して、技術成熟度(TRL)という1~9までの基準を定めており、数値が高いほど宇宙空間での使用に適しています。TRLは、現在では新技術やイノベーションの成熟度を測る際にも使用されています。 【アプリケーションラボ】では、過酷な宇宙空間を周回するLEOに使用する部品に求められる仕様ならびに規格などについて解説した後、Cinch Connectivity Solutions社製のコネクタを紹介しています。Cinch Connectivity Solutions社は1917年に設立された米国イリノイ州に本社を置く企業で、主に軍事や航空宇宙に使用するコネクタを開発し販売しています。 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
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