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シグナルインテグリティの基礎を学ぶ (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

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No. 2014 2025. 5. 27
シグナルインテグリティの基礎を学ぶ
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シグナルインテグリティの基礎を学ぶ
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、データセンターなどで使用される高速データ伝送システムの設計には不可欠となっている信号品質を向上させるシグナルインテグリティの基礎について解説した記事をご紹介します。

シグナルインテグリティの基礎を学ぶ

 シグナルインテグリティ(Signal Integrity)とは、電子回路において信号が正しく伝達されるように信号の品質管理を行うことです。インテグリティは完全や健全という意味で、派生語として整数(インテジャー)があります。

 シグナルインテグリティが重要視されるようになったのは、マイクロプロセッサの動作周波数が急速に上がり始めた1990年代の後半からです。100MHzを超えるようになると、信号の反射やクロストーク、伝送線路によるローパスフィルタ効果などによりデジタル信号の品質が劣化し、誤動作が目立つようになりました。当時のプリント基板設計技術では信号伝送の高速化に対応できなかったため、シグナルインテグリティが注目されるようになりました。

 シグナルインテグリティで検討すべき項目は、伝送ライン、ラインインピーダンス、反射、リターンロス、挿入損失、ノイズ、クロストーク、共振など多岐にわたります。

 伝送ラインでは基板の材質や導体の配置が信号の品質に影響し、信号の反射を防ぐためにはラインインピーダンスを一定に保つ必要があります。インピーダンスに不整合があると信号の歪みやデータエラーが発生します。また、信号の反射によるリターンロスや、伝送中の減衰(挿入損失)を最小限に抑えることも重要です。

 ノイズやクロストークを抑えるには、外部からの電磁干渉(EMI)や隣接する信号ラインからの影響を避けるためにグランドプレーンを適切に配置し、シールドなどを活用します。また、信号経路の長さが特定の周波数で共振すると信号の増幅や減衰が発生するので、これを避ける設計も必要です。

 特に、高速データ通信やAIデータセンターなどの環境では、信号の歪みやノイズを最小限に抑えることが非常に重要になります。そのため、AIプロセッサを動作させる構成部品や装置間においては、正確で信頼性の高い通信を確保するために、挿入損失やクロストークなどの仕様が規定されたケーブルやコネクタが採用されます。

 【アプリケーションラボ】では、シグナルインテグリティの基礎として使用される用語と設計者が考慮すべき事項について解説した後、Amphenol Times Microwave Systems製の低損失同軸ケーブルとAmphenol ICC製のバックプレーン用コネクタを紹介しています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

【フレキシブル低損失同軸ケーブル】
 誘電体に低損失で高い絶縁性能を持つポリエチレンフォームPE(F)を使用し、外装には熱可塑性エラストマー(TPE)を使用した同軸ケーブルです。
フレキシブル低損失同軸ケーブル
【LMR-400-UF】

・1フィート単価:¥986(税込)
・特性インピーダンス:50Ω
・シールド:2層構造
・RFシールド性能:90dB
・最大周波数:6GHz
・減衰量:5dB @1GHz
・動作温度範囲:-40°C~+85°C

【ExaMAX 高速バックプレーンコネクタ】
 56Gbpsの高速データ伝送に対応し、データセンターや通信機器向けに設計されたバックプレーン用のオスヘッダコネクタです。 
ExaMAX 高速バックプレーンコネクタ
【10128419-101LF】

・単価:¥3,725(税込)
・ポジション数:112ピン
・ピッチ:2.00mm
・コラム数:8列
・特性インピーダンス:92Ω
・取り付けタイプ:
 基板エッジ、スルーホール、ライトアングル
・終端方式:圧入(Press Fit)
・材料難燃性グレード:UL94V-0
・動作温度範囲:-55°C~+85°C

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1D-TOFセンサーを活用した距離測定 【LP09:センシング回路編】

 1D-TOF センサーを活用した回路基板を製作し、確度の高い距離測定 を実現しました。非接触デバイスであり、太陽光の影響を受けにくい デバイスとして、注目されています。

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 エレクトロニクス分野における学習や研究・開発 に取り組む、全国の大学生・大学院生・高専生の方々のための応援プロジェクト「学生アイディアコンテスト」を今年も開催します!

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