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「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。
今回は、環境発電を利用したIoT機器の開発に適したルネサスエレクトロニクス社のRE01マイクロコントローラについて解説した記事をご紹介します。
■環境発電マイクロコントローラでIoT電池の交換を不要に
IoT機器の電源には多くの場合電池が使用されていますが、1次電池は交換する必要があり、2次電池の場合は充電する必要があります。そこで、太陽光などによる環境発電(エナジーハーベスト)を利用できればメンテナンスの手間を大幅に削減することができます。しかし、環境発電用の回路や部品が増えるとコストアップになり、装置も大きくなりがちです。
ルネサスエレクトロニクス社のRE01ファミリは、低消費電力で動作するIoT機器用に開発されたマイクロコントローラで、環境発電コントローラ(EHC)を内蔵しています。そのため、環境発電用の回路や部品を用意する必要がなく、装置を小型化でき開発も短時間で可能になります。
RE01マイコンでは、低消費電力を実現するためにSOTB(Silicon On Thin Buried Oxide)と呼ばれるプロセス技術が採用されています。これは、ゲート/ソース/ドレインとシリコンベースの間に薄い酸化膜の絶縁層を作ることでシリコンベースに流れる漏れ電流を防止する技術です。SOTBにより、従来はトレードオフの関係にあった、動作電流とスタンバイ電流の両方で超低消費電流を実現しています。
 < RE01 1500KBの内部ブロック図 >
【アプリケーションラボ】では、IoT機器に環境発電が必要な理由について解説し、ルネサス社のRE01マイコンの特長と使い方を紹介しています。RE01マイコンは、最大64MHzで動作するArm Cortex-M0+コアを採用し、EHC、フラッシュ、Trusted Secure IP(TSIP)、14ビットA/Dコンバータ、タイマ、複数のペリフェラルインターフェースを搭載しています。さらに、画像処理用のグラフィックアクセラレータとLCDコントローラ、モータドライバ制御回路、低速パルス発生器など、IoT機器に必要な機能をほとんど内蔵しています。動作電圧範囲は1.62~3.6Vで、搭載するフラッシュが1.5MBと256KBのバージョンがあります。
 < EK-RE01 1500KB評価キット >
RE01マイコンの評価ボードも用意されていて、環境発電素子用インターフェースや2次電池接続用インターフェース、Arduino互換インターフェース、Pmodコネクタなどを搭載しています。さらに、ソーラーパネルやPmod互換の低消費電力LCD拡張基板、USBケーブルなどが同梱されています。評価ボードはオンボードデバッグ機能を備えているので、USBケーブルをパソコンを接続するだけでプログラムの作成やデバッグが可能です。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
REファミリマイコン(RE01 1500KB) 【R7F0E015D2CFP】 ¥1,669(税込¥1,835) |
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REファミリマイコン(RE01 256KB) 【R7F0E01182CFM】 ¥754(税込¥829) |
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EK-RE01 1500KB評価キット 【RTK70E015DS00000BE】 ¥50,199(税込¥55,218) |
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EK-RE01 256KB評価キット 【RTK70E0118S00000BJ】 ¥49,199(税込¥54,118) |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
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