メルマガ

C0G MLCCは車載充電器に設計上の利点を提供 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

マルツ最新情報
マルツオンライン(マルツエレック株式会社)
 
MAIL MAGAGINE

No. 2054 2025. 9. 2
C0G MLCCは車載充電器に設計上の利点を提供
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
【ITmediaでマルツエレックが紹介されました!】
マルツエレック社長・土谷耕作へのインタビュー記事を公開!
マルツの技術情報
量産化原価低減の為の部品点数削減 【LP35:製作事例編】
C0G MLCCは車載充電器に設計上の利点を提供
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、高電圧に耐えられ、低損失が求められる電気自動車の車載充電器に適したC0G MLCCセラミックコンデンサについて解説した記事をご紹介します。

C0G MLCCは車載充電器に設計上の利点を提供

 電気自動車の車載充電器(OBC:On-Board Charger)の出力は、充電時間の短縮と高効率化を図るため徐々に高くなり、現在では22kW出力が一般的になりつつあります。そのため、OBCで電力変換やEMIフィルタとして使用するコンデンサには、高電圧に耐えられ、低損失であることが求められます。

 従来、ESRやESLが小さく低損失で高電圧に耐えられるコンデンサとして、フィルムコンデンサが使用されてきましたが、サイズが大きくなることが欠点でした。そこで最近は、C0G MLCC(Multilayer Ceramic Chip Capacitor:積層セラミックチップコンデンサ)と呼ばれるセラミックコンデンサが採用されるようになっています。

10nF/600Vのフィルムコンデンサ(左)と
10nF/1250VのC0G MLCC(右)のサイズの比較

 セラミックコンデンサは、EIA規格において誘電体の材質の違いによりClass I、Class II、Class IIIに分類されています。Class Iは酸化チタン系の材質を使用し、小容量ですが温度特性は非常に安定しています。Class IIはチタン酸バリウム系の材質を使用し、中容量で温度特性も中程度です。Class IIIはチタン酸ストロンチウムなどの半導体系誘電体を使用し、大容量ですが温度特性は不安定です。

 Class Iのセラミックコンデンサは3桁の記号で温度特性が分類されており、C0GのCは使用温度の下限が-55℃、0は使用温度の上限が+125℃、Gは静電容量の変化率が±30ppm/℃以内であることを示します。

 すなわち、C0G MLCCは次のような特長を持っています。
温度による静電容量の変化が極めて小さい
DCバイアスによる静電容量の変動がほぼゼロ
経年劣化がほぼない
ESRとESLが小さく高周波特性に優れる

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、電気自動車の車載充電器にC0G MLCCが適している理由とC0G MLCCの特長および車載充電器を設計する上で考慮すべき事項などについて解説した後、TDKが開発した定格電圧1,250VのC0G MLCCを紹介しています。

 TDKのCGA6シリーズ C0G MLCCは、静電容量が10nF(0.01μF)で、車載部品規格のAEC-Q200に対応しています。パッケージは3225(3.2×2.5×2.5mm)と超小型ですが、定格電圧が1,250Vで高電圧に耐えられます。許容差が±2%のGグレードと±5%のJグレードがあり、いずれも発熱を抑えるように最適化されており、長寿命と信頼性の向上を実現します。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
▽車載用積層セラミックコンデンサ(MLCC)
 【CGA6P1C0G3B103G250AC】
・単価: ¥456(税込)
・静電容量: 10nF(0.01μF)±2%(Gグレード)
・定格電圧: 1250V
・動作温度範囲: -55°C~+125°C
・パッケージサイズ: 3.2mm×2.5mm×2.5mm
 
▽車載用積層セラミックコンデンサ(MLCC)
 【CGA6P1C0G3B103J250AC】
・単価: ¥425(税込)
・静電容量: 10nF(0.01μF)±5%(Jグレード)
・定格電圧: 1250V
・動作温度範囲: -55°C~+125°C
・パッケージサイズ: 3.2mm×2.5mm×2.5mm
【ITmediaでマルツエレックが紹介されました!】
マルツエレック社長・土谷耕作へのインタビュー記事を公開!
 日本を代表するIT系ニュース・情報メディアのITmediaにおきまして、マルツエレック代表取締役社長 土谷耕作のインタビュー記事が掲載されました。

 創業78年のマルツエレック株式会社が運営するECサイト「マルツオンライン」および全国の実店舗で半導体・電子部品を提供する当社の強みや戦略をご紹介しています。

 さらに、回路設計から実装までを一気通貫で担う「ものづくり一貫サービス」や、SPICEモデルの配信や大学生協様との連携など、多彩な取り組みについても土谷社長が詳しく語っています。 ここをクリックしてぜひご覧ください!
【マルツの技術情報】
マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします
量産化原価低減の為の部品点数削減 
【LP35:製作事例編】

 量産試作が完了し、量産化に移行する際に、原価低減をする必要があった。MCU を1 個に統合し、回路ブロックを1 個削減した。回路基板パーターンを変更せず、部品の未実装で原価低減に成功した。

 資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。
【マルツのお役立ちサービスのご案内】
ご指定いただいた期日にお客様が必要とする部品を納品いたします
「数か月先に生産する予定があるが、今は在庫をかかえたくない」といったお客様のお悩みはマルツエレックが解決いたします。

マルツ法人営業部でお客様の在庫を責任をもって保管し、ご指定いただいた期日に納品いたします。下記よりお申し込みください。折り返し担当者がご連絡いたします。
【よく見られている製品】
【商品特集コーナー】
取扱い商品のリクエストを大募集しています
■取扱い商品のリクエストを大募集しています
  マルツオンラインを探してもご要望商品がみつからない、 そんなときはご要望商品の情報をお寄せください。 リクエストはこちらから
技術情報、セール情報など
最新情報発信中!
カートに入れっぱなしの商品
買い忘れございませんか?

・会社行事による開店時間変更のお知らせ
誠に勝手ながら社内行事の為、9/4のオンラインコールセンター及び全国営業所の開店時間を変更させていただきます。 詳細はこちらをご覧ください。

・このメールはメールニュース購読をお申し込みいただいた方に配信しております。購読解除はこちらから。
・個人情報の取扱についてはプライバシーポリシーをご覧ください。
・本メールアドレスは送信専用です。お問合わせは下記よりお願いします。
 お問合わせフォーム | お問合わせダイヤル: 03-6803-0209 9:00~12:00,13:00~17:00 月~金 (祝祭日除く)

マルツエレック株式会社
Copyright(C) Marutsuelec Co.,Ltd. All Rights Reserved

ページトップへ