ISP1507 ピッチ変換基板(基板実装対応)にBLEとUARTの通信を変換するプログラムを書き込んだ商品です。UART出力機能を持つマイコンを簡単に無線化できます。
マイコンとはUARTで通信し、パソコンやスマートフォンまたRaspberry PiとはBLEで通信します。通信内容の確認にはBluefruit Connectアプリが便利です(iOS/Android)。
ピン割り当てはP0.03
がRTS(送信要求)、P0.06
がTX(送信)、P0.07
がCTS(送信可)、P0.08
がRX(受信)です。UARTの設定はボーレート115200bps、8データビット、1ストップビット、パリティビットなし、ハードウェアフロー制御無効です。
ピン割り当て・UARTの設定はUARTコンフィギュレーションサービス経由で変更できます。変更した内容はFLASH ROMに永続的に保存されます。
UART受信用にまたBLE受信用にそれぞれ4Kbyteのバッファを持ちますが、BLEの通信レートはそれほど高くないので短時間に大量のデータを送信するとデータロスする場合があります。
【NUS(Nordic UART Service)】
・サービスUUID
6E400001-B5A3-F393-E0A9-E50E24DCCA9E
・RXキャラクタリスティック
6E400002-B5A3-F393-E0A9-E50E24DCCA9E
・TXキャラクタリスティック
6E400003-B5A3-F393-E0A9-E50E24DCCA9E
【UARTコンフィグレーションサービス】
・サービスUUID
0BF10000-7DFB-4E4A-B734-F40D695F67AB
・コンフィグレーションキャラクタリスティック
0BF10001-7DFB-4E4A-B734-F40D695F67AB
・デバイスネームコンフィグレーションキャラクタリスティック
0BF10002-7DFB-4E4A-B734-F40D695F67AB
【UART設定方法】
コンフィグレーションキャラクタリスティックに8バイトの設定値を次のフォーマットで書き込んでください。設定値は直ちに反映されます。キャラクタリスティックの書き換えにはLightBlueアプリが便利です(iOS/Android)。
フォーマット:BO HW ST PA RX CT TX RT
BO
:ボーレート(1バイト目)
00 120001 240002 480003 960004 1440005 1920006 2880007 3840008 5760009 768000A 1152000B 2304000C 2500000D 4608000E 9216000F 1000000
FL
:ハードウェアフロー制御(2バイト目)
00 ハードウェアフロー制御無効01 ハードウェアフロー制御有効
ST
:ストップビット(3バイト目)
00 1ストップビット
PA
:パリティビット(4バイト目)
00 パリティビットなし02 パリティビットあり(偶数)※奇数パリティビットは非対応です。
RX
:RXピン(5バイト目)
CT
:CTSピン(バイト目)
TX
:TXピン(7バイト目)
RT
:RTSピン(8バイト目)
02 P0_0203 P0_0304 P0_0405 P0_0506 P0_0607 P0_0708 P0_081C P0_281D P0_291E P0_30
【UART設定例】
0A00000008070603
115200bps/ハードウェアフロー制御なし/1ストップビット/パリティビットなし/RX 8/CTS 7/TX 6/RTS 3(初期値)
0F01
1000000bps/ハードウェアフロー制御あり/ストップビット以降省略
03
9600bps/ハードウェアフロー制御以降省略
0A010002
115200bps/ハードウェアフロー制御あり/1ストップビット/パリティビットあり(偶数)/RX以降省略
FF
初期値が設定されます。
【デバイスネームの変更】
デバイスネームコンフィグレーションキャラクタリスティックに名前を書き込んでください。名前の長さは最大31バイトです。リセット後、デバイスネームが変更されます。初期値はBLE-UART Converter Board
です。
【ファームウェアバージョン】
2021年5月17日以降出荷した製品に書き込んであるファームウェアは 1.0.1 です。