ノイズの発生と伝搬のメカニズムを学べる講義ビデオ付きパーツセット
本製品は、100k~960MHzのスペクトラムアナライザtinySAと実習キットを動かしながら、スペクトラムアナライザの動作原理と使い方やディジタル回路基板から発生するノイズのメカニズムとノイズ対策のポイントを学べるパーツセットです。tinySAと実習キットに付属する磁界プローブと電界プローブを利用すると、回路基板のノイズ発生源を把握することができます。
本製品は、2022年10月8日にZEPエンジニアリングが開催したオンラインセミナの全受講者に送付したtinySA&電界/磁界プローブ、ロジックテスト基板の改訂版、録画・再編集した講義ビデオおよび講義テキストをセットにしたものです。
パーツセットに加え、5時間を超えるプロの技術者による丁寧な解説ビデオと、193頁の講義キストが同梱されています。はんだ付けは不要で、すぐに学習を始めることができます。
本製品は、1人当たり1ライセンスです。同梱の説明書には、講義ビデオや講義テキストの視聴を可能にするパスワードが記載されています。
【著者/講師】
川口 正 【企画制作/主催】
ZEPエンジニアリング株式会社【ご注意】※本製品の映像、画像、文書テキストは著作権法によって厳格に守られています。無許可の転載、複製、転用は法律により罰せられます。
■特徴1. 工具はいっさい不要!すぐに実習を始められるパーツセット
1. 100k~960MHzのスペクトラム・アナライザ
2. 50ΩSMA同軸ケーブル 2本
3. SMAショート・コネクタ 1個
4. アンテナ 1本
5. USB Type-A to Type-Cケーブル 1本
6. スタイラス・ペン(タッチスクリーン操作用) 1個
7. ストラップ 1個
8. 磁界プローブ(部品実装済)
9. 電界プローブ(部品実装済)
10. ロジック・テスト基板(部品実装済)
11. 5V ACアダプタ
12. 竹串(スイッチ切り替え用)
■特徴2. 充実の講義テキスト(全194頁)&講義ビデオ(316分)
第1章 EMCノイズ対策の基礎知識
?・EMCノイズ対策とは
?・低周波と高周波のノイズの違い
第2章 スペクトラム・アナライザの基本
?・スペクトラム・アナライザとは
?・tinySAの性能
?・【実習】tinySAを動かしてみる
第3章 基板パターンから空間にノイズが出るメカニズム
?・数十MHz以上のロジック回路の動作
?・【実演】QucsStudioでロジック信号から高周波ノイズが発生するメカニズムをチェック
?・基板パターンから発生するノイズを低減するためのテクニック
第4章 スペクトラム・アナライザによるノイズ対策
?・磁界プローブと電界プローブの動作原理
?・ノイズ対策での使い分け
第5章 実習キットを活用したEMCノイズ対策テクニック
?・テスト基板の回路・動作解説
?・【実習】テスト基板から発,生する300MHz以下のノイズの変化を磁界プローブと電界プローブで測定してみる
■特徴3. 確実に動く!講師作成のお手本シミュレーション回路
信号の反射を確認するための回路ファイル(QucsStudio用)を提供します.
■講演の目標
・高周波信号と低周波信号の違いを把握できる
・スペクトラム・アナライザの動作原理が理解できる
・ロジック回路からのノイズ発生メカニズムの要点が理解できる
・ノイズの測定技術のポイントが理解できる
・EMCノイズ対策のポイントが理解できる
■受講対象
・これから高周波回路を勉強・設計しようとしているエンジニア
・EMCノイズ測定・対策を学びたいエンジニア
・ハンディ・スペクトラム・アナライザを活用してみたい方
■本製品を購入された方へ
講義ビデオと講義テキストの視聴方法は,下記リンク先(青字)をクリックし,本製品同梱の説明書に書かれたパスワードを入力してください.
●講義ビデオ(著作権保護のためパスワードがかけられています)
0:00:10?自己紹介
0:00:54?本講義の目次
0:02:03 第1章 EMCノイズ対策の基礎知識
0:02:53?1.1 EMCノイズ対策とは
0:24:02?ユニットからのリークおよび外来ノイズ侵入対策
0:27:32?定石① 外来ノイズはEMI対策だけでは防げないため360度グラウンドのコネクタ・ケーブルを使う
0:28:13?1.2 低周波と高周波ノイズの違い
0:38:27?波長と低周波・高周波の関係
0:39:12?定石② ノイズ周波数の波長より近い距離は低周波,遠い距離は高周波として対処
0:47:00 第2章 スペクトラム・アナライザの基本
0:47:26?2.1 スペクトラム・アナライザとは
0:53:28?2.2 tinySAの概要
0:58:23?2.3 tinySAを動かしてみる
1:37:22?定石③ ノイズ対策にはスペアナが不可欠
1:37:42 第3章 基板パターンから空間にノイズが出るメカニズム
1:39:13?3.1 数十MHz以上のロジック回路の動作
2:13:20?3.2 QucsStudioでロジック信号から高周波ノイズが発生するメカニズムをチェック
2:51:05?高周波(RF)のノーマル・モード・ノイズ
2:56:18?定石④ 空間のノイズを強く出す共振を防ぐためケーブルや基板パターンの長さに留意する
2:57:59?特性インピーダンスの変化と信号の反射
3:02:49?定石⑤ パターンの特性インピーダンスで両端終端されているとシールドなしでもノイズが広がりにくい
3:04:20?3.3 基板パターンから発生するノイズを低減するためのテクニック
3:08:52?基板パターンの描き方と電磁波放出レベルの関係
3:11:06?定石⑥ 回路基板パターン設計は信号線路と近傍導体間の「ループ」を小さくする
3:11:53?ベタ・グラウンド上をリターン電流はどのように進むのか
3:23:23?定石⑦ 信号の「戻り」は回路図で想定した「リターン経路」ではなく近傍導体を介する
3:26:39?基板パターンからの電磁波放出レベルが高い箇所の対策例
3:32:37?定石⑧ デバイス電源ピン直近にデカップリング・コンデンサを配置しグラウンド電極側は最短でグラウンドにつなぐ
3:42:03 第4章 スペクトラム・アナライザによるノイズ対策
3:42:14?4.1 磁界プローブと電界プローブの動作原理
4:06:08?定石⑨ 回路基板上のノイズ箇所絞り込みには近磁界/電界プローブを活用する
4:11:02?4.2 スペクトラム・アナライザを活用したノイズ対策
4:20:39?定石⑩ 発生源ユニットの特定にはどのケーブルにノイズを漏洩しているかを見つけ出す磁気カップラが有効
4:28:16 第5章 実習キットを活用したEMCノイズ対策テクニック
4:31:03?5.1 ロジック・テスト基板の回路・動作解説
4:39:45?5.2 テスト基板から発生する300MHz以下のノイズの変化を磁界プローブと電界プローブで測定してみる
●講義資料(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・EMC_rev2.pdf
●回路ファイル(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・Z_EMC_files.zip
■紹介動画
tinySAで50MHzの基本波に対する高調波を自動的に測定する |
波長λと波源からの距離Dと電磁波の関係 |
電界プローブの基本的な使い方 |
■講師紹介
●略歴
メーカで高速ディジタル高周波の混在回路開発設計に30年以上従事.高速回路設計,EMC対策回路設計のコンサルタント
●主な著書
トランジスタ技術,インターフェース誌,トランジスタ技術スぺシャルなど