SparkFun オーディオコーデックブレークアウトボード(WM8960、Qwiic)

●特長

1WステレオのクラスDスピーカードライバとヘッドフォンドライバを備えた低電力、高品質のステレオコーデックWM8960を搭載したブレークアウトボードです。WM8960はステレオオーディオADCおよびDACとして機能し、標準オーディオデータプロトコルであるI2Sを使用して通信します(I2Cと混同しないでください)。このオーディオコーデックには、ライン入力やマイク入力の自動レベル制御(ALC)用のデジタル信号処理回路、プログラマブルゲインアンプ(PGA)、ポップおよびクリックの抑制、I2C経由でソフトウェアによるI2Sの設定とアナログオーディオパスを構成する機能などが満載です。
6本のアナログ入力ピンにより、さまざまなタイプの音源信号を内部でADC入力にルーティングできます。これらの信号タイプには、ラインレベルおよびマイクレベル(バランス/アンバランス)ソースが含まれます。これにより、コンピュータのサウンドカード、スマートフォンのヘッドフォン出力、エレクトレットマイク、MEMマイクなどからのオーディオを受け入れることができます。アナログ信号ルーティングにはPGAと複数のブースト ステージが含まれており、幅広いオーディオ信号レベルを受け入れることができます。
また、クラスDドライバは8Ωスピーカーをチャンネルあたり最大1Wで駆動しますが、発熱が少なくバッテリー寿命を延ばします。代替出力として、オーディオコーデックを使用して、16Ωヘッドフォンを最大40mWで駆動することもできます。
3D強調をオンにすると、左チャンネルと右チャンネルの間の分離を高めることができ、再生中に部屋が全方向から音で満たされているように感じられます。SparkFunは、単純な音量制御から3D拡張オーディオ再生まで、オーディオコーデックのすべての機能を簡単に制御できるArduinoライブラリを用意しています。
Qwiicシステムを利用すると、オーディオコーデックの設定を構成するときにI2Cポートを手動で配線する必要がなくなります。オーディオコーデックに3.3Vを入力すると電源LED(PWR)が点灯しますが、底面のLEDジャンパーを切断することで無効にできます。アナログ(AVDD)およびスピーカードライバ(SPKVDD)に電力を供給するには、VINピンに電力を加える必要があります。内蔵の3.3V/700mAの電圧レギュレータXC6222は、アナログ回路の電圧を安定化します。アナログ回路(AVDD-ISO)とスピーカードライバ(VIN/SPKVDD)のジャンパーは、それぞれに個別の電源を供給したいユーザーのために用意されています。

※SparkFun Qwiicコネクトシステムは、プロトタイピングを高速化し、エラーを発生しにくくするI2Cセンサ、アクチュエータ、シールド、ケーブルのエコシステムです。すべてのQwiic対応ボードは、共通の1mmピッチ、4ピンJSTコネクタを使用します。これにより、必要な基板スペースが削減され、極性接続により間違って接続することができなくなります。