SparkFun ダイナミックNFC/RFIDタグ(Qwiic)

●特長

STMicroelectronicsのダイナミックNFC/RFIDタグICのST25DV64KCを搭載したタグボードです。ST25DV64KCは、I2CとRF(NFC)の両方でアクセスできる64Kビット(8KB)のEEPROMメモリを搭載しています。これは、ISO/IEC15693またはNFCフォーラムタイプ5の推奨事項に準拠する最先端のタグです。タグの電源がオフになっている場合や切断されている場合でも、NFCを使用してタグのメモリを読み書きすることもできます。
このタグボードには、RFフィールドの変化やRFアクティビティ、I2C書き込み、I2Cを切り替えるRFスイッチなどのイベントを報告する外部割り込みとして機能する汎用出力を読み書きするための64KビットEEPROMを搭載しています。このICの電源電圧範囲は1.8V～5.5Vですが、Qwiic回路では3.3Vで動作します。また、十分な強度のRFフィールドでμWの電力を出力できるエナジーハーベスティングピンも含まれています。
ST25DV64KCは、I2C経由でタグに接続されたデバイス(タグのメールボックスと呼ばれる) とリーダーやスマートフォンなどのRFデバイスの間で256バイトのバッファの内容を送信する高速転送モードをサポートしています。これにより、タグの電源がオフの場合でも、タグにデータを保存し、タグをRF読み取り範囲内に持ち込むだけでRFデバイスによる読み取りが可能になります。 このデータは、64ビット値でパスワード保護することもできます。
SparkFunは、ユーザーメモリの読み書きや読み書き権限の制御、領域サイズの変更、パスワード制御などに必要なArduinoライブラリを提供しています。また、スマートフォンが理解できるNDEF(NFC Forum Data Exchange Format)URI、WiFi、テキストレコードの読み書きを可能にする追加のメソッドも含まれています。Apple App StoreおよびGoogle Play から入手できるSTの「NFC Tap」アプリを使用してテストしました。Androidユーザーには、wakdevのNFCツールもお勧めします。

※SparkFun Qwiicコネクトシステムは、プロトタイピングを高速化し、エラーを発生しにくくするI2Cセンサ、アクチュエータ、シールド、ケーブルのエコシステムです。すべてのQwiic対応ボードは、共通の1mmピッチ、4ピンJSTコネクタを使用します。これにより、必要な基板スペースが削減され、極性接続により間違って接続することができなくなります。