A-D/D-Aコンバータの使い方をマスターできるオンデマンドセミナー
本製品は、アナログ信号とディジタル信号を繋ぐ、データコンバータ(A-Dコンバータ、D-Aコンバータ)についての理解を深め、回路設計に必要な基礎知識を学ぶことができる講義ビデオによるセミナーです。
近年の信号処理技術の進歩により、複雑なアナログ信号をほぼリアルタイムに高精度で高速に処理することができるようになりました。そのため、アナログ信号とディジタル信号をつなぐコンバータ素子の重要性がますます高まっています。
無限大の分解能を持つと考えられるアナログ信号を、有限分解能であるディジタル値に変換する際に、誤差を最小化するためのハードウェアやソフトウェアを最適化することが、性能を高めるために必要です。最新のA-D/D-Aコンバータ素子は非常に高性能になっていますが、その特徴を理解して上手に使いこなすことが重要です。そのためにはコンバータ単体ではなく、周辺回路を含めた設計指針が要求されるのです。本セミナでは、コンバータの基本動作から特性に合わせた周辺の設計技術、プリント基板上での配置のガイドラインなどを含めて解説します。
【講師】
藤森 弘己(アナログ・デバイセズ株式会社)
【企画制作・主催】
ZEPエンジニアリング株式会社【ご注意】※本製品は、1人当たり1ライセンスです。同梱の説明書には、講義ビデオや講義テキストの視聴を可能にするパスワードが記載されています。
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図1 AD9680 14ビット1.25Gsps高速A/DコンバータのFFTスペクトラム | 写真1 モジュールからモノリシックICまでのコンバータの半世紀の進歩 |
●アジェンダ
(1)イントロダクション
・電子機器とコンバータの歴史
・サンプリング定理とディジタルデータ
(2)コンバータの基礎
・A-D/D-Aコンバータのしくみと,アーキテクチャによる動作の特徴
・データ・コンバータの仕様・スペックの見方(基本的な共通仕様と用途別の仕様)
・データ・コンバータの変換精度は,どのように表現されるのか
- リニアリティ,SN比,有効ビット,DC エラーとACエラー
- 量子化ノイズ,入力ノイズ,周辺回路からのノイズ
- サンプリング・クロックからのノイズ
- リファレンスからのノイズ
- 電源からのノイズ
(3)汎用コンバータの周辺回路技術
・入力信号の駆動とレベル合わせ
・Anti-Alias Filterとオーバーサンプリング
(4)高精度・高分解能コンバータの周辺回路技術
・高分解能コンバータの方式と技術
・高分解能・高精度コンバータと微小信号
・高分解能・高精度コンバータの周辺回路
(5)高速コンバータ回路の周辺技術
・高速コンバータに求められる特性と選び方
・高速コンバータとアンダーサンプリング
・DDS発振器
・高速コンバータの周辺回路
(6)データ・コンバータのデジタル・インターフェース
・コンバータに使われるロジック
・シリアル・インターフェース
- パラレル・シリアルのメリット/デメリット
- 標準インターフェース(例 I2C,SPI etc)
- 最新の高速コンバータ・インターフェース規格(JESD204B/C)
(7)コンバータ素子を生かすためのノウハウ
・配線とレイアウト,実装,デカップリング,電源とグラウンド
・リファレンス電源ICがA-Dコンバータの性能に与える影響
・アイソレーション
(8)まとめ
●ショートセミナ
□セミナで学ぶこと
□クロック・ジッタによる有効ビットの制限
□ミックスト・シグナルICに関する正しいグラウンドの取り扱い
■受講対象
・これから本格的にデータ・コンバータを使用して回路設計をしようと考えているエンジニア
・CPU内蔵のコンバータのような汎用品を使っていたが,本格的な高精度・高速コンバータを使った設計を始めたい方
・いままでコンバータを使用していたが,より高性能を目指して回路をアップグレードしたい方
・ディジタル回路は得意だが,アナログ回路を含むデータ・コンバータ回路の設計に少し不安のある方
・ステップ・アップのためアナログ回路の勉強をしたい方
■あると望ましい予備知識
特に高度な知識は必要ありません.Ωの法則,重ねの理,サンプリング定理などの知識があれば,大丈夫です
■講演の目標
・回路設計にあたって,最適なデータ・コンバータの選択の指針となる知識を獲得すること.転ばぬ先の杖としての知見を得ること
・コンバータを含むシステムの開発にあたって,陥りやすいポイントを理解し,あらかじめこれらに対する対処法を知ることで,トラブルの回避とTTM(Time To Market)を削減する知識を得る
・先人が設計した回路をリニューアルする際に,なぜそのような回路となっているかを理解し,トランスファをスムーズに行うための基礎知識を得る
■本オンデマンド製品を購入された方へ ~視聴リンクとパスワード~
下記リンク先(青字)をクリックして,本製品購入後にメールにてお知らせしたパスワードを入力してください.
●336分講義ビデオ(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・ 0:00:13 自己紹介
・ 0:00:34 (1)イントロダクション
・ 0:16:45 (2)データ・コンバータの基礎知識
・ 1:19:30 (3)汎用データ・コンバータの周辺回路技術
・ 1:48:59 (4)高精度・高分解能データ・コンバータの周辺回路技術
・ 2:32:35 (5)高速データ・コンバータの周辺回路技術
・ 3:28:22 (6)データ・コンバータのデジタル・インターフェース
・ 4:16:40 (7)コンバータ素子を生かすためのノウハウ
・ 5:16:50 (8)まとめ
●331頁 講義テキスト(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・ADC_DAC講義テキスト.zip
■講演の目標
・回路設計にあたって,最適なデータ・コンバータの選択の指針となる知識を獲得すること.転ばぬ先の杖としての知見を得ること
・コンバータを含むシステムの開発にあたって,陥りやすいポイントを理解し,あらかじめこれらに対する対処法を知ることで,トラブルの回避とTTM(Time To Market)を削減する知識を得る
・先人が設計した回路をリニューアルする際に,なぜそのような回路となっているかを理解し,トランスファをスムーズに行うための基礎知識を得る
■講師紹介
●略歴
・1979 芝浦工業大学 通信工学科卒業
・同年 Analog Devices of Japan Inc に入社(後にアナログ・デバイセズ株式会社)
同社にてアナログ・モジュール開発,Mixedシグナル・テスタのテスト・モジュール開発、高速リニア・カスタム集積回路の開発サポート,汎用リニア製品マーケティング等を担当.その間,技術セミナの講師多数
●主な著書
1.世界の定番OPアンプで作る実用アナログ回路集,CQ出版社.
2.OPアンプ大全(翻訳),CQ出版社.
3.その他 技術記事の多数執筆(日経エレクトロニクス,トランジスタ技術,電波新聞など)
■講演の参考URL
1.Analog Digital Conversion. (Walt Kester, Analog Devices Inc.) ISBN 0916550-27-3
2.Practical Analog Design Techniques. (Walt Kester, Analog Devices Inc.) ISBN 0-916550-16-8
3.System Application Guide (Walt Kester, Analog Devices Inc.) ISBN0-916550-13-3
4.Electronic Data Book. (Rudolf F. Graf, TAB Books Inc.) ISBN 0-8306-2958-0
■関連製品
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■パーツキットと講義動画でプロの技術を1日習得
スピードマスタ・シリーズ
電子回路・基板設計からプログラミングまで,エンジニアがマスタすべき技術は多岐にわたり,開発期間も短くなっています.多くの書物を読み漁ったり,玉石混交のネット情報に振り回されたりしている暇はありません.
本シリーズには,各分野の一線で活躍する技術者が厳選したパーツセット,設計の要点を効率よく解説するセミナ動画,講義テキスト,お手本ソースコードなどが同梱されています.百戦錬磨の技を一見することで,未経験の技術が驚くほど短時間で身につくだけでなく,信頼性の高いシステム開発に必要なプロの眼が養われます.