LTspice回路データ付きの講義ビデオ/講義テキストのセット
本製品は,2021年6月19日にZEPエンジニアリングが開催した全国オンライン・セミナ「IoTセンシングから工業計測まで!高精度アナログ計測回路&基板設計ノウハウ」の講義ビデオと講義テキスト,LTspice回路データをセットにしたものです.
センサから取得した情報を正しく電圧信号に変えて,A/D変換による数値化までの過程を解説しています.16ビット以上の精度を保つには,もとの信号に混入する電位差,内部/外来ノイズ,アンプ歪みなどの諸誤差をいかに排除するかにかかっています.これを実現するためには、経験しないとわからないさまざまなノウハウが必要です.本セミナの内容は学校の授業とは異なり,5年,10年かかる経験を短期間で習得すること目指します.
実習では,電子回路シミュレータLTspiceと表計算ソフトウェアExcelを動かしながら,マイコンに設定する「センサの非直線性補正式」を導出する方法を解説します.これらの技術を活用することにより,マイコンやFPGAによるディジタル信号処理ではできない1桁上の高精度と高信頼性を実現することができます.
本製品に添付する説明書には,講義ビデオ,講義テキスト,お手本回路データの視聴を可能にするパスワードが記載されています.
※本製品のすべての映像,画像,文書テキスト,ソースコードは著作権法によって厳格に守られています.無許可の転載,複製,転用は法律により罰せられます.
著者・講師: 中村 黄三
企画・制作: ZEPエンジニアリング
■講義テキストの内容
(1)基礎編:代表的なセンサの受け方と信号変換時の要点
・測温抵抗体(RTD)の受け方R/V変換の要点
・フォトセンサの受け方とI/V変換の要点
・セラミック加速度センサの受け方とQ/V変換の要点
(2) 実装編:センサ用前段アンプ周りの基板設計
・シールド線の用法と寄生熱電対の対策
・高精度に抵抗性信号を伝達する手法
・電流性/高抵抗信号源に対するガードリング手法
・信号源とシステム側の高電位差における絶縁手法
(3) 実践編:中段回路からADCまでの設計上の注意点
・前置フィルタの必要性と高周波リーク対策
・バッファ(アンプ)に使うOPアンプの選択方法
・基準電圧源IC(REF)の選び方と正しい評価方法
・表計算ソフトによるセンサの非直線性補正の導出方法
■紹介動画
本セミナで学ぶこと |
速度センサの受け方:伝送路配線での静電気の影響 |
高インピーダンス・アンプ回路の悪い例 |
■本製品を購入された方へ 「講義ビデオと講義テキストの視聴方法」
下記のリンク先(青字)をクリックし,本製品同梱の説明書に書かれたパスワードを入力してください.
□講義ビデオ(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・第1章_基礎編:代表的なセンサの受け方と信号変換時の要点.mp4(1時間26分)
・第2章_実装編:センサ用前段アンプ周りの基板設計.mp4(1時間4分)
・第3章_実践編:中段回路からADCまでの設計上の注意点.mp4(2時間3分)
□講義テキスト(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・セミナテキスト_2.zip
□補助資料(著作権保護のためパスワードがかけられています)
・回路ファイルと参考資料.zip
■講義の目標
・回路設計分野の未経験でも,センサを使ったある程度の実用的な回路構築が可能となる
・ソフトウェア担当の方は,リアルワールドの世界とソフトの間を補間する知識が得られる
・現役で測定回路の設計に携わっている方でも,回路図に出てこない諸現象解決の糸口を見出せる
■受講対象
・これから計測/制御に携わりたい方
・すでに計測/制御に携わっているが新規設計の経験がない方
・マイコンのソフトウェア開発がメインであるが,ハードウェアよりの技術を磨きたいたい方
■用意していただきたいもの
・実習の回路ファイルを動かす場合は,電子回路シミュレータLTspiceをインストールしてください.
■講師紹介
□略歴
1969年 医療用計測器メーカ入社.心電計,血圧計などの設計に従事
1986年 日本バー・ブラウン入社.工業用リニアICのFAE課長
2001年 日本テキサス・インスツルメンツとの合併で同社へ同職で編入
2004年 同職の部長および上級主任技師(SMTS)へ昇進
2007年 定年退職後,同社の専門職契約にて社員教育/セミナ講演を担当
2021年現在 電気電子系雑誌「トランジスタ技術」のフリー・ライタ
□主な著書
1.測る電子回路の作り方,トランジスタ技術スペシャルNo.131,CQ出版社.
2.電池応用ハンドブック(共著),CQ出版社.
3.LTspice設計事例全集(共著),CQ出版社.
4.連載「新人技術者のアナログ回路スタディ」,トランジスタ技術2021年1月~執筆中,CQ出版社.