帯域100k~700MHz、精度10-10乗のウルトラプレシジョンシンセサイザ
本製品は、スタンドアロンで手軽に高精度クロックが得られるシンセサイザです。周波数精度が極めて高いルビジウムを搭載したGPS衛星から得られる1kHzの受信信号からジッタ成分を除去し、この信号を基準にしてPLLを使って安定性の高いC/N信号を生成します。ジッタクリーニングされた独立する2系統の基準周波数を出力するアナログ・デバイセズ製のデュアルディジタルPLLの
AD9545を搭載しています。AD9545はSTM32マイコンによりコントロールし、出力可能な周波数は1PPS/10MHz/30.72MHz/61.22MHz/122.88MHzです。次世代無線規格のサブ6GHz 5Gや広帯域ディジタル無線の通信実験など、幅広い用途に利用できます。
【ご購入いただく前のお願い】※半導体逼迫の影響で、在庫切れの場合は納品に1か月以上かかることがあります。
※利用可能な周波数について
本製品は100k~700MHzのクロック信号を生成する能力をもち、STM32マイコンにラジアンが開発したファームウェアが書き込まれています。ここで利用できる周波数は次の5種類です。
1PPS、10MHz、30.72MHz、61.44MHz、122.88MHz
上記以外の周波数を生成したい場合は、ご自身でファームウェアを開発していただく必要があります。
【設計・開発】加藤 隆志(
株式会社ラジアン)
【企画】
ZEPエンジニアリング株式会社【関連製品】・
[キット・モジュール]ミリ波5G対応アップダウンコンバータ MZ-mmCon1・
[キット・モジュール]実験用28GHzミリ波パッチアンテナ MZ-mmAnt1・
[キット・モジュール]実験用27.5G-29.5GHzバンドパスフィルタ MZ-mmBPF1【セット内容】1. シンセサイザ本体
2. GPSアンテナ:
MIKROE-3373(Mikro Elektronika製)
(周波数範囲:1595.42M±25MHz、インピーダンス:50Ω、VSWR:2:1以下、ゲイン:30dB、帯域:5MHz、雑音指数:1.5dB、電源電圧:3~5V、ケーブル長:3m)
3. ACアダプタ:
AD-T50P200(XIAMEN UME ELECTRONICS製)
(出力:5V/2A/10W、接続部:内径2.1mm/外径5.5mm/センタープラス、ケーブル長:1.5m)
4. 解説動画と講義テキストの視聴/ダウンロードURLとパスワード
●技術資料
・回路図(gps_clock_schematic.pdf)
・部品表(gps_revc_bom.xls)
●紹介動画
|
|
|
動画1 pptGenのキー・デバイス 低ジッタ・クリーナ AD9545 | 動画2 ルビジウム発振器と同レベル!pptGenは10-10の超高精度 | 動画3 pptGenの使い方 |
●本キットを購入された方へ ~解説動画の視聴リンクとパスワード~
下記リンク先(青字)をクリックして,本製品購入後にメールにてお知らせしたパスワードを入力してください.
□280分解説ビデオ(著作権保護のためパスワードがかけられています)
GPSクロック・ジッタ・クリーナpptGen解説動画.mp4
・0:00:10 自己紹介
・0:03:00 5G実験基地局で使用、GPSクロックジッタ・クリーナ
・0:06:00 GPSから得られる高精度クロック
・0:09:57 NEO-7M の UART から出力される情報
・0:12:03 GPSから得られる高精度クロック
・0:13:26 周波数精度とJitter(C/N)
・0:15:48 Time Pulse = 10MHz の波形
・0:17:24 周波数が高くなるほどC/Nは悪化する
・0:19:13 ジッタ,C/Nの悪化はどのような影響がある?
・0:25:16 基本1:GPSモジュールで高精度クロックが得られる
・0:26:25 PLLシンセサイザ REF の C/Nを見せる場合
・0:35:48 PLLシンセサイザ VCO の C/Nを見せる場合
・0:40:08 GPSから得られる高精度クロックのジッタを取り除く
・0:41:44 データシートAD9545
・0:43:29 AD9545から出力されるジッタ
・0:50:11 基本2:狭帯域PLLでREFのジッタを除去できる
・0:52:27 これまでのPLLシンセサイザ設計
・0:59:41 AD9545評価ボードと評価ソフトウェア
・1:01:37 AD9545の設定レジスタを調べる方法
・1:04:41 AD9545のStatusを調べる方法
・1:07:07 Systemクロックを設定
・1:09:41 クロック出力を設定
・1:11:23 DPLL Divider の設定
・1:13:14 DPLL NCO の設定
・1:15:51 DPLL Loop フィルタ周波数の設定
・1:19:06 REF入力の設定
・1:20:06 基本3:最近の専用チップは評価ソフトを使って設計
・1:23:41 VCOの電源はローノイズでなくてはならない
・1:31:09 Ultra Low Noize LDOのパターン図
・1:35:01 基本4:VCOの電源は徹底的にLow Noise化する
・1:42:22 実験:ルビジウム内蔵SGと比較して検証する
・1:53:16 AD9545 GPS Timepulse Jitter Cleaner Board
・2:04:38 伝送路の等価回路
・2:12:09 同軸ケーブルの特性インピーダンス
・2:16:06 ストリップラインの特性インピーダンス
・2:20:18 マイクロストリップラインの特性インピーダンス
・2:22:49 マイクロストリップは層間厚の製造バラツキに要注意
・2:26:05 ストリップラインの層入替は不整合が起こりやすい
・2:29:52 基本5:用途に応じてパターン伝送路を選択する
・2:34:26 差動線路のメリット
・2:40:57 差動線路をシングルで使用する場合の問題点
・2:43:54 今回採用した差動ではない平行線路
・2:46:41 差動線路のリターン電流
・2:50:00 基本6:差動伝送路を選ぶと良い理由と注意点
・2:55:59 マイクロストリップで定在波が発生したらアンテナになる
・3:03:07 ベタGNDでも定在波発生に注意
・3:10:13 基本7:基板表面の定在波発生はアンテナと同じx
・3:13:06 誘電損失の計算方法
・3:18:07 表皮効果の計算方法
・3:23:43 表皮効果と誘電損失の計算結果
・3:27:42 基本8:高周波では基板材料の選択に注意
・3:30:45 差動線路を評価する場合の問題
・3:38:27 ミックス・モードSパラメータの必要性
・3:43:29 Mixed Mode S parameter (3port)算出方法
・3:46:26 VNAにMixed Modeを設定する場合
・3:48:46 VNAで3ポートSパラメータ測定
・3:51:03 Qucs Studio でミックスモード解析
・3:57:49 基本9:差動線路の評価にはSパラ・ミックスモードが必須
・3:58:56 GPS ANT経路マイクロストリップ 1.5GHz
・4:02:44 Stub 1mmの影響を見積もる
・4:08:41 Short Stub λ/4は存在が無視できる
・4:11:39 SMA水平か垂直か
・4:15:25 基本10:GHz帯は意図せぬスタブに注意
・4:16:38 AD9545 GPS Clock ボードの操作方法
・4:27:04 AD9545 GPS Clock ボードの同期実験
・4:30:34 AD9545 GPS Clock 122.88MHz波形
・4:33:43 GPSクロック基板の製作はマルツエレック・プロトファクトリが承ります
●82頁 講義テキスト(著作権保護のためパスワードがかけられています)
pptgen_material.pdf(全82頁)