アナログ信号8本を切り替えるマトリックススイッチADG728を搭載したアナログスイッチです。I²Cにより8チャンネルのどれをオンオフするか選択して、アナログDピンに接続します。

●特長

・デジタルスイッチ/マルチプレクサとは異なり、本製品の信号は双方向なので入力/出力の区別はありません。1入力8出力/8入力1出力にすることもできます。
・ADG728は、信号を選択するマルチプレクサではなく、8チャンネルの独立スイッチのあるマトリックススイッチです。SP8TスイッチのようにDピンにルーティングする信号を選択できますが、複数スイッチをオンにして信号をマージすることもできます。
・リレーや機械式スイッチとは異なり、アナログスイッチは摩耗せず、切替時間は約100 nSで即時です。また、ADG728は、break-before-makeが保証され、非選択のスイッチは選択されたスイッチが閉じる前に開放されます。

【注意点】
・Vin 電源ピン(STEMMA QT ケーブルでは赤)は、スイッチしたいアナログ電圧の最高値にする必要があります。アナログ信号が5 V以下なら、V+ピンは5 V以上が必要です。3.3 V給電では5 V信号を切り替えられません。
・グランド電圧以下の信号は切り替えられません。スイッチピンやDピンに負電圧をかけないでください。
・アナログスイッチは信号用で電源用ではありません。機械式スイッチではないので、信号は電流のソース/シンク用に設計された回路を通過しません。アナログ信号電圧には十分ですが、数mA以上の電流供給には適していません。

I²Cのアドレスピン2本でデフォルトアドレスを0x4Cから0x4Fまで変更できます。

STEMMA QTフォームファクタのボードとして、簡単に接続できます。ボード両端のSTEMMA QTコネクタはSparkFun Qwiic I²Cコネクタと互換性があり、互換ケーブルを使って開発ボードと本ボードをハンダ付け不要で接続して、他のセンサやアクセサリをつなげることができます。

●仕様

【資料】
・使用ガイド
・ Analog Devices ADG728

【製品紹介動画】