KRS-3302 ICSは、キューブタイプの小型サーボモータです。樹脂ギヤ、コアードモータを採用し手軽な価格帯でありながら、スムーズな動作と程よいトルクを実現しました。金属ギヤを採用しハイトルクなKRS-3304R2 ICSとケースが同寸法なので、同じフレームを使用して組み込めます。
低価格なサーボモータですが、ギヤのかみ合わせは妥協せずに設計しました。これにより、静音で滑らかな動作を実現しました。また、KRS-3302は、通信仕様ICS3.6を採用しました。ICS3.6では、現在値を取得するためのコマンドが用意されています。ストレッチやスピードを読み込むコマンドと同じように現在値を読み込めるので、プログラムでサーボを制御する際に便利です。

【KRS-3301との違い】
KRS-3302では、パワフルな新しいモータを採用しました。この新モータは、構造が通常の俵型モータとは異なり、モータ管の断面が正方形になっています。従来は磁石が2か所ですが、新しいモータ管は四隅に磁石が接着されています。これにより、回転子の直径を大きくでき、従来より高いトルクを出力できます。また、軸の保持力も強くなり、より安定したモーション再生ができるようになりました。2足歩行ロボットの歩行や起き上がりモーションでその差を実感いただけます。さらに、ハンチング(サーボの軸が振動する現象)が起こりにくくなりました。

【オプションについて】
ケースやギヤは、KRS-3301と共通です。オプションも共通に利用できます。ケースサイズも同じなので、KXRシリーズのすべてのパーツと組み合わせることができます。

■ギヤ：樹脂ギヤ
ギヤのかみ合わせを0.01mm単位で調整し、スムーズで滑らかな動作を実現しました。

■ケース：KRS-3300シリーズ
キューブタイプなので、どの向きに配置してもシルエットが大きく変わらず、ロボットのスタイルを崩しません。また、表面に凹凸が少ないためフレームの設計と装着が容易です。
※補修パーツのケースは「サーボケース KRS-3301用」に対応しています。「サーボケース KRS-3300シリーズ用」は使用できませんのでご注意ください。

■配線：ZHコネクタ　×2
ケーブルは脱着式で、好みの長さのケーブルに交換することができます。コネクタを2つ実装しているので、サーボ同士を数珠状につなぐマルチドロップ接続が可能です。

■通信仕様：ICS3.6
ICS3.6はICS3.5の上位互換で、現在値を取得するコマンドが新たに実装されました。通信には、従来通りシリアルとPWMを選択できます。制御するマイコンボードに合わせて、サーボの通信を変更することが可能です。また、シリアルモードではサーボにIDを割り振ることができ、サーボ同士をつなぐマルチドロップ接続が可能です。

■KRS-3301/3302/3304/3304R2は混在可能です。
マルチドロップ接続で使用する際に、KRS-3300シリーズは混在して使用することができます。また、KXRシリーズのパーツ類は、共通でお使いいただけます。
(出力軸は固定物により異なりますので、各組立説明書をご参照ください。)